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2017年12月──【その壱】

『テロリストの処方』、著者は久坂部羊。

医師の勝ち組と負け組、あるいは医療負け組――問題提起です。

作品の中で、ジャズ音盤が回され曲が流れます。

そして恩田陸の『蜜蜂と遠雷』。

国際的ピアノコンクールを描いた作品です。著者の音楽の造詣の深さに驚くばかりです。

登場人物が演奏するピアノ曲の数々。

こんな本を読んでいます。

作品の中で流れる曲たちを、YouTubeで聴きながら


あつかんや むがくなんぞは かなわぬが

熱燗や無学なんぞは叶はぬが


しあいはて きんかいのきょく ふゆぬくし

試合果て欣快の極冬ぬくし


がいそうと いうらしいしゃの はしりがき

咳嗽といふらし医者の走り書き


ひにいちど わらえればよし にっきかう

日に一度笑へれば佳し日記買ふ


こうばこを つくりてねこは ひなたぼこ

香箱を作りて猫は日向ぼこ




  by tanaby07 | 2017-12-15 12:43 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

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