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2017年4月──【その壱】

いつもより少し遅めの今年の桜。

でも、あっという間に散り、はせず、

けっこうながく楽しめています。

欣求浄土叶うたり、は大袈裟ですが。

しゅんこうや かわのだんさの しろあぶく

春光や川の段差の白あぶく


みぎめより ぬけていっぴき はるのかに

右眼より脱けていつぴき春の蚊に


いさぎよし はくもくれんは ほどけたり

潔し白木蓮はほどけたり


はるしなん ちょうじょうかへん ふみゆけば

春死なん重畳花片踏みゆけば


かわぞいの ろうおういちじゅ えだおもし

川沿いの老桜一樹枝重し


なにしおう さくらどおり ばんだかな

名にし負ふ桜通りの万朶かな


  by tanaby07 | 2017-04-14 19:16 | 俳句 | Trackback | Comments(2)

Commented by kuma at 2017-04-18 21:02 x
靴裏に付く ひとひらの白
春死なんに返してみました。
Commented by tanaby07 at 2017-04-22 16:33
短句を付けていただいてありがとうございます。

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