2017年6月──【その弐】

浅学の身でナンですが、

史上最悪の強権政治が、今まさに目の前で繰り広げられているように感じます。

いわゆる「官邸」のやりたい放題で、コトは進んでいますね。

メディアには「社会の木鐸」なる役割を期待できないようです。
そして、

有識者として“活躍する”政府御用達の御用学者、跋扈する御用記者。

街を歩く、政治向きの話題には全く興味無い若者たち――。

空梅雨模様でしたが、そろそろ雨が降りだしそうです。

天候は変わります。この国のかたちはさて。


ばくにつく おとこのめいろ つゆにいる

縛に就く男の目色梅雨に入る


しらんけど そらはからつゆ もようなり

知らんけど空は空梅雨模様なり


ちょうこうの ろうやてをあぐ つゆはれま

聴講の老爺手を挙ぐ梅雨晴間


ろめんには がらすかれっと なつひざし

路面にはガラスカレット夏日射し


しんぶんに きょうはちちのひ なるじゃっく

新聞に今日は父の日なる惹句




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  # by tanaby07 | 2017-06-23 18:15 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年6月──【その壱】

気象庁は6月7日、近畿地方が中四国や東海・関東甲信越などと共に、

「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。

しかしそのあと晴天が続いています。

後日、梅雨入り発表は少し早かった――なんてことになるかも知れませんね。

暑くなく蒸すこともなく、凌ぎ易い日が続いていますが、

降るべき雨は降ってもらわなければ・・・.


なつしゃつや めんきょこうしん こうしゅうかい

夏シャツや免許更新講習会


へいせいの くんそくいかに つゆぐもり

平成の君側いかに梅雨ぐもり


ころやよし みらいのまちし つゆあなご

頃や佳し味蕾の待ちし梅雨あなご


ばくにつく おとこのいきや つゆにいる

縛に就く男の息や梅雨に入る


かえるばの はなひっこぬき くさずもう

蛙葉の花引つこ抜き草相撲



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  # by tanaby07 | 2017-06-13 18:33 | 俳句 | Trackback | Comments(2)

2017年5月──【その参】

藤田美術館が建替えを計画し、6月12日より休館予定、
長期休館前に

「ザ・コレクション」なる展覧会を開催中、と。

ならば会いに行かねば――。
出かけたお目当ては、再びの“国宝曜変天目茶碗”。

新聞の報道もあってか、多くの入場者でした。

正面に立ち、目を遣った時、茶碗はよそよそしく、
前回の感興が嘘のようでした。

左側面から更に奥斜め後方に廻り凝視、
そして右側面も同様に。

そして右側面上方視点からの景色が、かつての感興を思い出させました。

まさに宇宙を想起させる輝きです。

2020年に開館を予定している由ですが、

この茶碗を三度び見ることができるのか、
そう思いながら美術館を後にしました。


しょうまんや たいけいおいを わするごと

小満や大兄老ひを忘るごと


るいそうは どうしのいいぞ なつつばめ

類想は同志の謂いぞ夏つばめ


しょかしゅくぜんと あくせいに あらずかく

初夏粛然と「悪性に非ず」斯く


おうねんの すたーひしめく どらまなつ

往年のスターひしめくドラマ夏


のうこつす さするやあにに しんじゅこう

納骨す射するや兄に新樹光


ようへんの てんじをかこみ なつのいき

曜変の展示を囲み夏の息


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  # by tanaby07 | 2017-06-03 11:13 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年5月──【その弐】

暑過ぎず、もとより寒くなく、未だジメジメしておらず――。

束の間なのでしょうが、良い季節です。

爽やかな初夏の空気を満喫して、

さてヘタな俳句を作りましょうか。


ちょうずやに かぜをくれたる わかかえで

手水舎に風をくれたる若楓


あかはあか きはきでかおれ ばらのその

赤は赤黄は黄で香れ薔薇の園


せつぞくし じゅんぎゃくいかに はくしょこう

接続詞順逆いかに薄暑光


けんさきに よこたわりおり なつきざす

検査機に横たはりをり夏兆す


せせらぎを だきうっそうの あおかえで

せせらぎを抱き鬱蒼の青楓


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  # by tanaby07 | 2017-05-21 17:27 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

李下に冠を正さず

李(すもも)、花は春にそして球形の実は6月頃に黄色または赤紫に――。

なんてことは措いて、「李下に冠を正さず」。

すもも(李)の木の下で冠をかぶり直すと、
実を盗んでいるのではないかと誤解を招く恐れがある、
よって誤解を招くような行動はすべきではないといういましめですね。

瓜田に履を納れず、も同様の物言いです。

冠をかぶり直そうと、実を盗んでいないのだから、
とやかく言われることはない、
と言いますか。
証拠はあるかと言い募りますか。

さて、またぞろ加計学園疑惑なる騒動。

学園の理事長が首相の無二の親友との報道があります。
真偽は知りません。

で、様々な登場人物たちに「李下に冠を正さず」の意識があるのかどうかが極めて疑問です。

役人も、与野党の議員も。

我が身も心しなければ。何の権力も権限も権益もありはしませんが。
心構えとして。


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  # by tanaby07 | 2017-05-21 17:20 | 独語 | Trackback | Comments(0)

2017年5月──【その壱】

街に出るたびに古本屋さんを覘いては探していた本。

諦めて、インターネット検索をしたら数冊がヒットしました。

状態の良さそうな京都の古本屋さんに注文。

ごめんなさい、確認したら既に売れていました、との返信。

改めて大阪の古本屋さんに注文、今度はちゃんとあり無事届きました。

天・地・小口は相応の経年変化がありますが、状態はまずまず良好でした。

春の終わりに愉しい本が届きました。


ゆくはるや こしょせきねっとで みつけたり

行く春や古書籍ネットで見つけたり


はらいっぱい かぜをはらみし こいのぼり

腹いつぱい風をはらみし鯉幟


うごかざる てらせきとうの るりとかげ

動かざる寺石磴の瑠璃蜥蜴


しょうりせし しょうねんのかお かかりっか

勝利せし少年の貌呵呵立夏


ひるあみの せりにはねたる ぎょりんかな

昼網の糶に跳ねたる魚鱗かな




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  # by tanaby07 | 2017-05-12 19:28 | 俳句 | Trackback | Comments(2)

2017年4月──【その参】

永らく愉しませてくれた桜も、葉桜になりました。

茂る若葉が新緑となっていく様も大好きです。

あちこちで花水木が淡い色で咲いています。

寄贈したサクラの返礼のハナミズキ、どちらも素敵ですね。


うたごえは とおくのちゃぺる ひかひらり

歌声は遠くのチャペル飛花ひらり


しょうぜんの ごとさきはじむ はなみずき

承前のごと咲き始むハナミズキ


はなははに じゅれいひとつを くわえけり

花は葉に樹齢ひとつを加へけり


つかいたき きごつかわずや はるおしむ

遣ひたき季語遣はずや春惜しむ


いっぺんの けしきしんりょく あおあおと

一変の景色新緑青々と




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  # by tanaby07 | 2017-05-01 17:36 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年4月──【その弐】

「桜前線、北海道に到達」の記事がありました。

北海道南端の松前町松前公園のソメイヨシノが開花した、と。

大阪では遅咲きの菊桜などが、今も楽しませてくれています。

桜の花が美しいとばかり言っておられるご時世ではありませんが。

人間の営みの小ささに溜息を吐く日々ですね。

かくしゃくの きょしおうまいる はなまつり

矍鑠の虚子翁参る花祭


もとまちの えきをおりれば さかせあめ

元町の駅を降りれば咲かせ雨


このさくら このひとたちと このえにし

この桜この人たちとこの縁


さいてちり じゅれいをひとつ かさねけり

咲いて散り樹齢をひとつ重ねけり


たんたんと いでてはざくら つぐいのち

淡々と出でて葉桜継ぐいのち


ゆうしゅうの なぜになつあき はなぐもり

憂愁のなぜに夏秋花ぐもり


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  # by tanaby07 | 2017-04-24 10:10 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年4月──【その壱】

いつもより少し遅めの今年の桜。

でも、あっという間に散り、はせず、

けっこうながく楽しめています。

欣求浄土叶うたり、は大袈裟ですが。

しゅんこうや かわのだんさの しろあぶく

春光や川の段差の白あぶく


みぎめより ぬけていっぴき はるのかに

右眼より脱けていつぴき春の蚊に


いさぎよし はくもくれんは ほどけたり

潔し白木蓮はほどけたり


はるしなん ちょうじょうかへん ふみゆけば

春死なん重畳花片踏みゆけば


かわぞいの ろうおういちじゅ えだおもし

川沿いの老桜一樹枝重し


なにしおう さくらどおり ばんだかな

名にし負ふ桜通りの万朶かな


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  # by tanaby07 | 2017-04-14 19:16 | 俳句 | Trackback | Comments(2)

2017年3月──【その参】

核兵器禁止条約の第一回交渉に115の国が参加しこの程終了。

核保有国は参加せず――分り易い景色です。

しかし唯一の被爆国日本が不参加、には驚きました。

アメリカやロシア、その他大国に「ノー」と言えないニッポン。

そんな評価が定まってしまいそうです。

いちばんの きにいりのくつ はるのどろ

一番の気に入りの靴春の泥


かいやぐら いずこむかうや このくには

蜃楼何処向かふやこの国は


しゅんちゅうや ふぐあいかしらん わがかいば

春昼や不具合かしらん吾が海馬


いまいまし いっぴきはるのか しやにあり

忌々し一匹春の蚊視野にあり


そつぎょうか うたうはかまは ふかみどり

卒業歌唱ふ袴は深緑


おおさかじょう ひょうほんぼくも かいかせり

大阪城標本木も開花せり


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  # by tanaby07 | 2017-04-02 17:59 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

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