2017年10月──【その壱】

前回、秋の深まり、と記しました。

しかし、7日8日9日1011日、と異常な高温、

まさに「暑い」としか言えぬものでした。

漸く落ち着きそうです。

と思えば秋霖の気配。

一雨一度、雨降る度に気温が下がっていきます。

体調管理に留意しなければ、と思う今日この頃です。


たおやかが つよきなりけり くさのはな

たをやかが勁きなりけり草の花


あめざんざ でばんかなわぬ こもちづき

雨ざんざ出番叶はぬ小望月


どんてんよ じゃまをするなと こもちづき

曇天よ邪魔をするなと小望月


かくるぞう みちゆくはあい つきのえん

欠くる憎満ちゆくは愛月の円


ふでがきを がぶりろしあん るーれっと

筆柿をがぶりロシアンルーレット


ばすをまつ れつのながきや あいにゆう

バスを待つ列の長きや秋の夕


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  # by tanaby07 | 2017-10-13 11:35 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年9月──【その参】

四季の移ろい――秋の深まり。

そしてまた政治の季節、選挙の季節。

「議院の総議員の4分の1以上から要求があったとき、内閣は、臨時会を召集しなければならない」

なのに、6月下旬に出された臨時国会召集の要求書を政権は黙殺。

そして、国会解散。都合の悪いことがあるのでしょうね。

独裁政権。そしてそれを糾弾する新党代表も、負けず劣らずの独断専行。

まあ、政治家の正体はそんなものなのでしょうけれど。

アパシーは駄目なのですが。


いちはやく あかきしゅちょうの まんじゅしゃげ

逸早く赤き主張の曼珠沙華


しんしゅうや しょうわはとおき じゅんきっさ

深秋や昭和は遠き純喫茶


またひとつ あきのよていの はいりたる

また一つ秋の予定の入りたる


てんたかく ばべるのとうの ちいさきえ

天高くバベルの塔のちひさき絵


きをたがえ みどりたぬきの ばかすあき

季を違え緑狸の化かす秋




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  # by tanaby07 | 2017-10-04 14:22 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年9月──【その弐】

暑い暑いと言っていたのに、

一気に秋がやって来ました。まさに一気。

初秋をとばして、はや中秋の趣きですね。

朝冷え。

暑いのは厭です。寒いのはもっと厭です。

秋日和の日々が続きますように。


あさがおの まえでうでぐみ いちねんせい

朝顔の前で腕組み一ねんせい


きょうにのり ぺいじをめくる りょうやかな

興に乗り頁を捲る良夜かな


えいけつの あでゅーだったか ながれぼし

永訣のアデューだつたか流れ星


うとましき たいふうしんろ よそうかな

疎ましき颱風進路予想かな


あきうらら たとえいいんに いくにせよ

秋うらら例へ醫院に行くにせよ




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  # by tanaby07 | 2017-09-22 17:53 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年9月──【その壱】

我が日録、6月7日

「近畿、中国、四国、東海、関東甲信越の各地方が梅雨入りしたとみられると発表」、

7月19日には、

「近畿地方が関東甲信や東海、中国(山口県を除く)と共に「梅雨明け」したとみられると発表した由」、

と記しています。

当初のものは「速報値」。

9月1日、気象庁は改めて「確定値」を発表。

それによると、我が近畿地方は、

梅雨入りが「6月20日ごろ」、梅雨明けが「7月13日ごろ」、と。

梅雨入りは2週間ほど遅くなり、梅雨明けが1週間ほど早くなり――。

梅雨入りや梅雨明けの速報値の報道、果たして意味があるのでしょうか。


しゅうてんの さながらきたの ぶるーてき

秋天のさながらキタノブルー的


みのうえを はなすりゅうきん きんぎょひめ

身の上を話す琉金金魚姫


でめきんの おひれつくろう ろうさっか

出目金の尾鰭繕ふ老作家


さてどこを つるくびかぼちゃ もちあぐむ

さてどこを鶴首かぼちゃ持ち倦む


えいけつの あでゅーをなくや あきのせみ

永訣のアデューを鳴くや秋の蝉




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  # by tanaby07 | 2017-09-13 15:01 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年8月──【その参】

紅茶のアールグレイが良いですね。

芳香そして目に飛び込む矢車菊の華麗な青。

暑さも、朝は少しずつ、実に少しずつですが和らぎつつあるような。

句中の「アラ古稀」は、おおよそ七十の意。

会うなり「あっついなぁ」の会でした。


まてどなお あきははるけし あさあくる

待てどなほ秋は遥けし朝明くる


しょしょのひや あーるぐれいの かぐわしき

処暑の日やアールグレイの芳しき


あらこきの ほうばいつどう びあぱーてぃ

アラ古稀の朋輩集ふビアパーティ


おどりうた やみてやみよの そことなる

踊唄已みて闇夜の底となる


つまべにや たんきはそんき さりながら

爪紅や短気は損気然りながら


ざんしょなお なおなおきびし はちがつじん

残暑なほ尚々厳し八月尽


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  # by tanaby07 | 2017-09-03 17:31 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年8月──【その弐】

暑さ、一向に衰える気配がありません。

関東地方は、雨が多くて温度が低いようですが。

俳句も殆どが暑さを詠んだもの。

朝や夜に、少しの秋を感じられるのは、
さて、いつのことでしょうか。


そをききに いくこうしえん なおえんしょ

そを聴きに行く甲子園なほ炎暑


どきょうおえ しずかにあおぐ あせてぬき

読経終へ静かに扇ぐ汗手貫


しゅうせんび せんたんはいま そこにある

終戦日戦端は今そこにある


うみたるを ざんえんなおも ようしゃなく

倦みたるを残炎なほも容赦なく


はいくのひ ばいくのひとも あきあつし

俳句の日バイクの日とも秋暑し




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  # by tanaby07 | 2017-08-22 19:30 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年8月──【その壱】

施餓鬼会に行って来ました。

浄土宗のWebサイトにこんな記述があります。

「施餓鬼会(せがきえ)は、釈尊に教えを請い、寿命を延ばすことのできた 阿難(あなん)の説話にもとづく行事であり、その求めに応じて釈尊が示された修法が施餓鬼会のはじまりとされています」

「餓鬼だけでなく、先祖代々や広く無縁の諸精霊を供養し、また同時にみなさん自身の 福徳延寿を願うわけです」

「施餓鬼会は、無縁仏や餓鬼に施しをするとともに、新亡の霊や先祖代々の諸霊を供養する法要でありますが、さらに日頃の自分自身に巣くう「餓鬼」の心を反省し、自他ともに生かされている身をしっかり受け止め、救われる功徳をお互いに積んでいくことが大切なことであります」

と。

山寺の温度は下とは数度低かったのですが、とは言え暑し。

ご住職の奥様、つまり大黒さんの、来訪を労うお顔とその挙措に、

和み、癒やされました。

新盆の兄を供養。合掌。


そのむかし たんどくのしょに しみはっけん

その昔耽読の書に紙魚発見


ひがにある それぞれのひき びーるくむ

彼我にある夫々の悲喜ビール酌む


えんねつの みどりとあおと くさたおき

炎熱の緑と青と草田男忌


とおりには ほかにかげなし じょくしょかな

通りには他に影なし溽暑かな


おんわなる だいこくさまや せがきでら

穏和なる大黒さまや施餓鬼寺




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  # by tanaby07 | 2017-08-13 10:12 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年7月──【その参】

暑いです。

暑い、と言えば言うだけ暑さが募ります。

我慢をせずにエアコンをつけています。

しかし、多分その咎めが、秋になってから来ます。

頑健ならざる我が身は、体調を崩すことになります。

然は然りながら、「冷房機」のお世話にならざるを得ない

今日この頃です。


れいこーの しょうわもとおく なりにけり

冷コーの昭和も遠くなりにけり


たいしょのよ つきとけたるや ほしぼしは

大暑の夜月熔けたるや星々は


さるすべり むしへんどちと じんるいと

さるすべり虫偏どちと人類と


あたまさげ ゆくはかたかげ ほそきみち

頭下げ行くは片陰細き路


さんぷくや ねたりぬままの ようであさ

三伏や寝足りぬままのやうで朝


さんぷくの ねむけにまけて まどろみぬ

三伏の眠気に負けて微睡みぬ





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  # by tanaby07 | 2017-08-04 18:00 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年7月──【その弐】

立秋の前18日間(時に19日間)を「夏の土用」と云います。

今年は土用入りが7月19日、そして86日まで。

そして翌7日が立秋です。

土用は、立夏・立秋・立冬・立春の夫々前18日間(時に19日間)。

また「日」にも、子・丑・寅・卯といった十二支があてられます。

入りの19日が「未の日」、以下「申の日」「酉の日」となり、

25日が「丑の日」、夏の土用が終る86日もまた「丑の日」。

近年、鰻は年中売られていますし、好きなので能く食べます。

でも、やはり「土用丑の日、鰻の日」です。

しかも、それが2回もあるのです。


しんぞうの でんきしんごう ゆだちぐも

心臓の電気信号夕立雲


らいしんも しゅしのふめいに かしぐなつ

来信も趣旨の不明に傾ぐ夏


なくことは いくることなり せみのあさ

鳴くことは生くることなり蝉の朝


うみのさち ゆうげにいっぴん うみのひに

海の幸夕餉に一品海の日に


はったいこ ねるはおんりー いえすたでい

はったい粉練るはオンリーイエスタデイ




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  # by tanaby07 | 2017-07-23 08:28 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年7月──【その壱】

梅雨明けはそろそろでしょうか。

空梅雨模様が一転し、豪雨が列島を襲いました。

毎年繰り返される災害、災禍に息を呑むばかりです。

当り前のように朝を迎えられることを、

ただただ感謝。


なつまさお じゃずのごほうの らぷそでぃ

夏真青ジャズの語法のラプソディ


あせぬぐう ふりるいせんの ややゆるぶ

汗拭ふふり涙腺のやや緩ぶ


すぎさりし ひのへんぺんや なつにとう

過ぎ去りし日の片々や夏に訪う


うかてんせい せいじはあおし つゆはれま

雨過天青青磁は青し梅雨晴間


きゅうかつを じょすやはつぜみ まづいっせい

久闊を叙すや初蝉まづ一声




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  # by tanaby07 | 2017-07-13 17:36 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

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