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五月──【その弐】

りせっとを したいとおもふ わかばかぜ
リセットをしたいと思ふ若葉風

みあぐれば あおきそらなり きりのはな
見上ぐれば蒼き空なり桐の花

いっちょうの へんしんなくて あさぐもり
一朝の変身なくて朝曇

きゅうかつを じょしてしょうちゅう かんろなり
久闊を叙して焼酎甘露なり

けいだいを かぜそよとふく わかかえで
境内を風そよと吹く若楓

  # by tanaby07 | 2012-05-20 15:09 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

五月──【その壱】

めーでーと いふものかつて ありしかな
メーデーといふものかつてありしかな

はるふかき くうきのなかに うずくまる
春深き空気の中に蹲る

しゅんしょうの ゆうげをかこむ きしょくかな
春宵の夕餉を囲む喜色かな

たつまきを ともなふぶれい なつにいる
竜巻を伴ふ無礼夏に入る

かわとんぼ ふたしかなりの みちあない
川蜻蛉不確かなりの道案内

  # by tanaby07 | 2012-05-11 12:26 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

ハナミズキ――返礼



ハナミズキ。時に花水木と表記され、北アメリカ原産です。

テレビで観ましたが、
今年もポトマック河畔の桜が綺麗に咲き、市民の目を楽しませていました。
東京市長尾崎行雄氏が、アメリカのワシントンに桜を寄贈したのが1912年。
1915年に、その返礼として贈られたのが、ハナミズキでした。

俳句には、あるいは「花水木」と表す方が相応しいのかも知れません。
しかし、その来歴を踏まえて、「ハナミズキ」としました。

この国のあちこちで艶やかに咲いていた桜の木。
時が過ぎて、今度はハナミズキが。
我が拙き句、ただそれだけのことですが。

なお、ハナミズキの花言葉は「返礼」。
「私の思いを受けてください」なんていうのもあるそうです。

  # by tanaby07 | 2012-05-06 16:00 | 独語 | Trackback | Comments(2)

四月──【その参】

かぜにちる はなはつぶやく さやうなら
風に散る花はつぶやくさやうなら

はざくらや かつてのえいが はてゐたり
葉桜やかつての栄華果てゐたり

りょうらんは つひせんじつの ことなりき
繚乱はつひ先日のことなりき

ゆめかはた うつつかしらず あさねせり
夢か将現か知らず朝寝せり

はなみずき さくらのあとを うけもてり
ハナミズキ桜のあとを受け持てり

あれこれの みたりぬままの ぼしゅんかな
あれこれの見足りぬままの暮春かな

  # by tanaby07 | 2012-04-30 14:45 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

四月──【その弐】

しんこうの せいひつやぶり かめのなく
深更の静謐破り亀の鳴く

はなのちり ちりといふには うるはしし
花の塵塵と云ふには麗しし

くらぶるや じゅれいははるか はなのくも
比ぶるや樹齢は遥か花の雲

このとしも またかなひたる はなみかな
このとしもまた叶ひたる花見かな

おはらざる はなものがたり いちだいき
終はらざる花物語一代記

じゅんぱいは やうやうなかば ほうねんき
巡拝はやうやう半ば法然忌

ちゅーりっぷ あかきよんほん のこりたる
チューリップ赤き四本残りたる

こもりゐて しばしでぬまに ちりはてし
籠りゐて暫し出ぬ間に散り果てし

せわしくも みやびなりけり ひるのちょう
忙しくも雅なりけり昼の蝶

  # by tanaby07 | 2012-04-21 18:17 | 俳句 | Trackback | Comments(4)

四月──【その壱】

はなをめづ いきたきおもひ つのらせし
花を愛づ行きたき思ひ募らせし

まんかいに しばしのまあり ゆうよあり
満開に暫しの間あり猶予あり

くわうるに せきこえのどの ふちょうかな
加うるに咳声喉の不調かな

しゅんしょうの ちひさきうたげ あかわいん
春宵の小さき宴赤ワイン

とうこうの あたらしきかお しんがっき
登校の新しき顔新学期

  # by tanaby07 | 2012-04-11 18:44 | 俳句 | Trackback | Comments(1)

三月──【その参】

しゅんぷうに ゆだねてむかふ ほんやかな
春風にゆだねて向かふ本屋かな

しかんたざ めつむらばまた はなまひし
只管打坐目瞑らばまた花舞ひし

ねむりから やうやうさめて わらふらし
眠りからやうやう醒めて笑ふらし

かいかびを ききてこころは おどりたり
開花日を聞きて心は躍りたり

ときはすぎ ときはめぐりて はるうらら
時は過ぎ時は巡りて春うらら

くれおそし ねむれぬよるは とおきかな
暮遅し眠れぬ夜は遠きかな

  # by tanaby07 | 2012-04-02 19:07 | 俳句 | Trackback | Comments(2)

青春18きっぷで法然上人二十五霊場に

西国三十三箇所を巡ったのは現役時代だった。ゆっくりとした巡拝だった。
土曜日の朝、天気晴朗、「ならば」と出かけるのだから、
信仰心薄きこと紙の如しと言われればそうかも知れない。
平成16年11月6日の第七番札所岡寺参拝でスタートし、
平成21年3月26日に第三十三番札所の華厳寺(岐阜県)を三十三箇所目として訪れ、
晴れて結願となったのだった。
退役。

今度は法然上人二十五霊場の巡拝を目指す。
生来のぐうたらは、こちらもまた一気呵成とはしない。
またも、のんびりと掌を合わせていくことにする。
とはいえ、時間は充分にある。先ずは、平成23年5月3日の第二十五番知恩院。
以降、今年一月までで十三カ寺を巡拝した。13/25ということになる。

漸く暖かくなった。春らしくなった。ならば遠方に出かけよう、春を感じようと考えた。
第一番の誕生寺は岡山県久米郡にある。このお寺に向かおう。
“青春18きっぷ”を使って。
“青春18きっぷ”をご存じだろうか。

――JRグループでは、鉄道ならではのゆったりとした「旅」を楽しんでいただくため、JR線の普通・快速列車の普通車自由席およびJR西日本宮島フェリーに自由に乗り降りできる「青春18きっぷ」(春季用)を発売します。「青春18きっぷ」は、年令にかかわらず、どなたでもご利用いただけます。お1人での5日間の旅行や5人グループでの日帰り旅行などの「鉄道ぶらり旅」に、ぜひご利用ください。(西日本旅客鉄道㈱プレスリリースより)

というもので料金は11,500円。
近くの金券ショップで、4回分残りのものを9200円で売っていた。購入。
一回あたり2300円ということになるわけだ。
さて当日である。
家を8時過ぎに出て、最寄りの駅発08:16。新大阪で新快速に乗り換え、姫路で乗り換え、相生、岡山と乗り継ぎ、誕生寺駅到着が12:58。
お寺は歩いて10分ほど。合掌。
復路。誕生寺駅発14:55。岡山で改札を出て、寿司屋に入った。
もう一カ所、たこ焼きならぬ牡蠣焼き(ポン酢で食べて美味)。
再スタート岡山駅17:08。姫路で新快速に乗り換え、大阪駅で各停に。
最寄りの駅着が20:16。発着時間は12時間丁度だった。

穏やかな天気で、車窓からはところどころ梅も見られ、愉しい一日電車の旅だった。
近隣の席から聞こえてくる会話もまた面白かった。
往復約7800円の二人分で15600円。もう元は取れていて、なお2回分残っている。




  # by tanaby07 | 2012-03-22 18:41 | 彷徨 | Trackback | Comments(2)

三月──【その弐】

ひととせは ながしみじかし つなみのき
ひととせは永し短し津波の忌

ほいっぽの はるとかはらぬ とうつうと
歩一歩の春と変はらぬ疼痛と

かいじょうの ぬしゐぬへやの はるうれひ
階上の主居ぬ部屋の春愁ひ

しゅんでいの つづくわだちと ともあゆむ
春泥の続く轍ととも歩む

せいしゅんの きっぷたずさへ うめみたび
青春のきつぷ携へ梅見旅

しゃそうには たうちおはらせ まちしやう
車窓には田打終はらせ待ちしやう

  # by tanaby07 | 2012-03-20 18:25 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

三月──【その壱】

にょぼさつの えがおをみたり しろつばき
如菩薩の笑顔を見たり白椿

いづこにか きたといふはる あるきたし
何処にか来たといふ春歩きたし

はてゐたる けんらんしまふ ひなおさめ
果てゐたる絢爛仕舞ふ雛納め

またひとり こくうにきえし ねはんにし
またひとり虚空に消えし涅槃西風

とうつうと やうやうはるの ここにいま
疼痛とやうやう春の此処に今

  # by tanaby07 | 2012-03-10 16:57 | 俳句 | Trackback | Comments(2)

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