2017年8月──【その壱】

施餓鬼会に行って来ました。

浄土宗のWebサイトにこんな記述があります。

「施餓鬼会(せがきえ)は、釈尊に教えを請い、寿命を延ばすことのできた 阿難(あなん)の説話にもとづく行事であり、その求めに応じて釈尊が示された修法が施餓鬼会のはじまりとされています」

「餓鬼だけでなく、先祖代々や広く無縁の諸精霊を供養し、また同時にみなさん自身の 福徳延寿を願うわけです」

「施餓鬼会は、無縁仏や餓鬼に施しをするとともに、新亡の霊や先祖代々の諸霊を供養する法要でありますが、さらに日頃の自分自身に巣くう「餓鬼」の心を反省し、自他ともに生かされている身をしっかり受け止め、救われる功徳をお互いに積んでいくことが大切なことであります」

と。

山寺の温度は下とは数度低かったのですが、とは言え暑し。

ご住職の奥様、つまり大黒さんの、来訪を労うお顔とその挙措に、

和み、癒やされました。

新盆の兄を供養。合掌。


そのむかし たんどくのしょに しみはっけん

その昔耽読の書に紙魚発見


ひがにある それぞれのひき びーるくむ

彼我にある夫々の悲喜ビール酌む


えんねつの みどりとあおと くさたおき

炎熱の緑と青と草田男忌


とおりには ほかにかげなし じょくしょかな

通りには他に影なし溽暑かな


おんわなる だいこくさまや せがきでら

穏和なる大黒さまや施餓鬼寺




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  # by tanaby07 | 2017-08-13 10:12 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年7月──【その参】

暑いです。

暑い、と言えば言うだけ暑さが募ります。

我慢をせずにエアコンをつけています。

しかし、多分その咎めが、秋になってから来ます。

頑健ならざる我が身は、体調を崩すことになります。

然は然りながら、「冷房機」のお世話にならざるを得ない

今日この頃です。


れいこーの しょうわもとおく なりにけり

冷コーの昭和も遠くなりにけり


たいしょのよ つきとけたるや ほしぼしは

大暑の夜月熔けたるや星々は


さるすべり むしへんどちと じんるいと

さるすべり虫偏どちと人類と


あたまさげ ゆくはかたかげ ほそきみち

頭下げ行くは片陰細き路


さんぷくや ねたりぬままの ようであさ

三伏や寝足りぬままのやうで朝


さんぷくの ねむけにまけて まどろみぬ

三伏の眠気に負けて微睡みぬ





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  # by tanaby07 | 2017-08-04 18:00 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年7月──【その弐】

立秋の前18日間(時に19日間)を「夏の土用」と云います。

今年は土用入りが7月19日、そして86日まで。

そして翌7日が立秋です。

土用は、立夏・立秋・立冬・立春の夫々前18日間(時に19日間)。

また「日」にも、子・丑・寅・卯といった十二支があてられます。

入りの19日が「未の日」、以下「申の日」「酉の日」となり、

25日が「丑の日」、夏の土用が終る86日もまた「丑の日」。

近年、鰻は年中売られていますし、好きなので能く食べます。

でも、やはり「土用丑の日、鰻の日」です。

しかも、それが2回もあるのです。


しんぞうの でんきしんごう ゆだちぐも

心臓の電気信号夕立雲


らいしんも しゅしのふめいに かしぐなつ

来信も趣旨の不明に傾ぐ夏


なくことは いくることなり せみのあさ

鳴くことは生くることなり蝉の朝


うみのさち ゆうげにいっぴん うみのひに

海の幸夕餉に一品海の日に


はったいこ ねるはおんりー いえすたでい

はったい粉練るはオンリーイエスタデイ




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  # by tanaby07 | 2017-07-23 08:28 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年7月──【その壱】

梅雨明けはそろそろでしょうか。

空梅雨模様が一転し、豪雨が列島を襲いました。

毎年繰り返される災害、災禍に息を呑むばかりです。

当り前のように朝を迎えられることを、

ただただ感謝。


なつまさお じゃずのごほうの らぷそでぃ

夏真青ジャズの語法のラプソディ


あせぬぐう ふりるいせんの ややゆるぶ

汗拭ふふり涙腺のやや緩ぶ


すぎさりし ひのへんぺんや なつにとう

過ぎ去りし日の片々や夏に訪う


うかてんせい せいじはあおし つゆはれま

雨過天青青磁は青し梅雨晴間


きゅうかつを じょすやはつぜみ まづいっせい

久闊を叙すや初蝉まづ一声




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  # by tanaby07 | 2017-07-13 17:36 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年6月──【その参】

驚きました。

インターネットテレビ局があること、(具体的にはAbemaTVです)

そこで将棋の対局中継を観られること、

それも凄いのですが、これです。

中学生プロ棋士藤井聡太四段、プロデビュー以来無敗の29連勝!

過日、先のAbemaTVで、途中までは“ちょこちょこ”でしたが、

夕食後19時以降、終局までネット観戦をしました。

いつの間にか優勢に転じていましたね。

桂馬の駒の遣い方がうまいのだろうと思いますが、

下手の横好きには能くはわかりません。

いつまで連勝が続くのでしょうか。興味津々です。


えみおおき はいびすかすの あかにりん

笑み大きハイビスカスの赤二輪


くちなしの かおりのむこう にはかふか

梔子の薫りの向こうにはカフカ


ままならぬ いっきょいちどう つゆさむし

ままならぬ一挙一動梅雨寒し


こまおとの やさしききしと はいしゃなつ

駒音の優しき棋士と敗者夏


からつゆもよう てんじ てんのちょうじり

空梅雨模様転じ天の帳尻




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  # by tanaby07 | 2017-07-01 14:47 | 俳句 | Trackback | Comments(2)

2017年6月──【その弐】

浅学の身でナンですが、

史上最悪の強権政治が、今まさに目の前で繰り広げられているように感じます。

いわゆる「官邸」のやりたい放題で、コトは進んでいますね。

メディアには「社会の木鐸」なる役割を期待できないようです。
そして、

有識者として“活躍する”政府御用達の御用学者、跋扈する御用記者。

街を歩く、政治向きの話題には全く興味無い若者たち――。

空梅雨模様でしたが、そろそろ雨が降りだしそうです。

天候は変わります。この国のかたちはさて。


ばくにつく おとこのめいろ つゆにいる

縛に就く男の目色梅雨に入る


しらんけど そらはからつゆ もようなり

知らんけど空は空梅雨模様なり


ちょうこうの ろうやてをあぐ つゆはれま

聴講の老爺手を挙ぐ梅雨晴間


ろめんには がらすかれっと なつひざし

路面にはガラスカレット夏日射し


しんぶんに きょうはちちのひ なるじゃっく

新聞に今日は父の日なる惹句




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  # by tanaby07 | 2017-06-23 18:15 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年6月──【その壱】

気象庁は6月7日、近畿地方が中四国や東海・関東甲信越などと共に、

「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。

しかしそのあと晴天が続いています。

後日、梅雨入り発表は少し早かった――なんてことになるかも知れませんね。

暑くなく蒸すこともなく、凌ぎ易い日が続いていますが、

降るべき雨は降ってもらわなければ・・・.


なつしゃつや めんきょこうしん こうしゅうかい

夏シャツや免許更新講習会


へいせいの くんそくいかに つゆぐもり

平成の君側いかに梅雨ぐもり


ころやよし みらいのまちし つゆあなご

頃や佳し味蕾の待ちし梅雨あなご


ばくにつく おとこのいきや つゆにいる

縛に就く男の息や梅雨に入る


かえるばの はなひっこぬき くさずもう

蛙葉の花引つこ抜き草相撲



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  # by tanaby07 | 2017-06-13 18:33 | 俳句 | Trackback | Comments(2)

2017年5月──【その参】

藤田美術館が建替えを計画し、6月12日より休館予定、
長期休館前に

「ザ・コレクション」なる展覧会を開催中、と。

ならば会いに行かねば――。
出かけたお目当ては、再びの“国宝曜変天目茶碗”。

新聞の報道もあってか、多くの入場者でした。

正面に立ち、目を遣った時、茶碗はよそよそしく、
前回の感興が嘘のようでした。

左側面から更に奥斜め後方に廻り凝視、
そして右側面も同様に。

そして右側面上方視点からの景色が、かつての感興を思い出させました。

まさに宇宙を想起させる輝きです。

2020年に開館を予定している由ですが、

この茶碗を三度び見ることができるのか、
そう思いながら美術館を後にしました。


しょうまんや たいけいおいを わするごと

小満や大兄老ひを忘るごと


るいそうは どうしのいいぞ なつつばめ

類想は同志の謂いぞ夏つばめ


しょかしゅくぜんと あくせいに あらずかく

初夏粛然と「悪性に非ず」斯く


おうねんの すたーひしめく どらまなつ

往年のスターひしめくドラマ夏


のうこつす さするやあにに しんじゅこう

納骨す射するや兄に新樹光


ようへんの てんじをかこみ なつのいき

曜変の展示を囲み夏の息


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  # by tanaby07 | 2017-06-03 11:13 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

2017年5月──【その弐】

暑過ぎず、もとより寒くなく、未だジメジメしておらず――。

束の間なのでしょうが、良い季節です。

爽やかな初夏の空気を満喫して、

さてヘタな俳句を作りましょうか。


ちょうずやに かぜをくれたる わかかえで

手水舎に風をくれたる若楓


あかはあか きはきでかおれ ばらのその

赤は赤黄は黄で香れ薔薇の園


せつぞくし じゅんぎゃくいかに はくしょこう

接続詞順逆いかに薄暑光


けんさきに よこたわりおり なつきざす

検査機に横たはりをり夏兆す


せせらぎを だきうっそうの あおかえで

せせらぎを抱き鬱蒼の青楓


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  # by tanaby07 | 2017-05-21 17:27 | 俳句 | Trackback | Comments(0)

李下に冠を正さず

李(すもも)、花は春にそして球形の実は6月頃に黄色または赤紫に――。

なんてことは措いて、「李下に冠を正さず」。

すもも(李)の木の下で冠をかぶり直すと、
実を盗んでいるのではないかと誤解を招く恐れがある、
よって誤解を招くような行動はすべきではないといういましめですね。

瓜田に履を納れず、も同様の物言いです。

冠をかぶり直そうと、実を盗んでいないのだから、
とやかく言われることはない、
と言いますか。
証拠はあるかと言い募りますか。

さて、またぞろ加計学園疑惑なる騒動。

学園の理事長が首相の無二の親友との報道があります。
真偽は知りません。

で、様々な登場人物たちに「李下に冠を正さず」の意識があるのかどうかが極めて疑問です。

役人も、与野党の議員も。

我が身も心しなければ。何の権力も権限も権益もありはしませんが。
心構えとして。


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  # by tanaby07 | 2017-05-21 17:20 | 独語 | Trackback | Comments(0)

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